訪問診療とは
訪問診療(在宅医療)とは、お一人で通院が困難な患者様のもとに医師が定期的に診療にお伺いし、計画的に治療・看護・健康管理等を行うものです。定期訪問に加え、緊急時には必要に応じて 臨時往診や入院先の手配なども行います。
訪問診療の目的は病気の治療だけではありません。転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡(床ずれ)などの予防、 栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割です。
訪問診療のメリットとは
訪問診療のメリットとしては、まず外来に通うのが難しい方でも治療を受けられるということがあります。また、定期的に医師が訪問をすることで、ご本人の調子が良い時も悪い時もその状態などを把握することができます。 すると、「体調不良になる時の前兆」や「ご本人特有の症状」を理解することができ、できる限り悪化しないように治療をすることができます。これは、通常具合が悪くなったときに医師に診てもらう外来とは大きな違いではないでしょうか。また、仮に何かのきっかけで急激に悪化してしまった場合でも、普段から関わっているからこそ迅速に適切な対応ができる場合が多いと考えます。
そして患者さんにとっていちばんのメリットは、住み慣れた環境で療養ができるという点です。入院治療は他人と生活しなければならない環境のほかに、患者さんの日常生活においてもさまざまな制限を伴います。しかし、自宅などの住み慣れた環境で療養を行うことで、自分らしい普段の生活をすることが可能です。病院で生活するよりも精神的にも安定するため、入院中は不眠だった患者さんも在宅医療を始めるとよく眠れるようになったり、食欲が増したりするなど治療にもよい効果が期待できます。また、費用面においても、一般的に入院治療を継続するよりも在宅医療の方が安くなります。
訪問回数や診療内容は
通常、月2回(隔週)の定期的な訪問が基本となります。ただ、状態によっては月1回の訪問であったり、3回以上の訪問となることもあります。 診療内容については、簡単に言うと「外来診療の自宅版」とお考えください。また、自宅にいる方だけでなく、施設に入居されている方も利用できる場合があります。
訪問診療でできること(診療内容)
- 通常診察
- 薬の処方
- 管理栄養士による栄養指導
- 点滴治療
- 血液・尿検査
- 心電図検査
- 在宅酸素の管理
- 尿カテーテル/経管栄養等管理
- ターミナルケア
- 疼痛緩和
- 褥瘡(床ずれ)治療
等
訪問エリア
当院の訪問診療の訪問エリアは、石狩市を対象としておりますが、隣接する地域に関しましては対応可能な場合もありますのでお問い合わせください。
緊急時の連絡
当院にご契約頂いている患者さんは24時間365日体制で、常時連絡が可能です。
状態が急変した場合、緊急連絡先にお電話いただければ、担当の者が対応いたします。その後、医師又は担当者より電話連絡にて対応方法をお伝えいたします。
※夜間・日曜は当直医師、看護師が対応いたします
なお、訪問までに時間がかかる場合や緊急を要する病状、在宅での対応が困難と思われる場合は、こちらから救急車の手配をお願いすることがあります。